限りなく透明に近い春Posted by:システム管理
みなさま。
ご無沙汰しております。
インスパイアの喜多です。
お久しぶりです。
前回は記念すべき新年一発目を飾らせていただいたのですが、早いものでもう三月。
春です。春ですよ皆々様。もう春なのです。
知ってましたか?私は知りませんでした。
春は名のみのなんとやらとはよく言ったもので、このところ季節の変わり目を実感することがなかなか難しくなっております。
今となっては風邪だけが唯一私に季節の移りを教えてくれる存在ですが、私も子供のころは春になると景色が桜色になるような感覚がありました。夏は青く、秋は赤く、冬は白くなるような感覚があったものですが、今となっては均一化された色の毎日がぐるぐるぐるぐるしております。
だからなのかはわかりませんが、こうして大人になってからの方が、花見やスキーといった季節を楽しむ行事により焦がれている気がします。それはそれで楽しくて好きなのですが、やはり少し寂しい気もします。
さて、季節のお話はさておき。
わたくしこれでもITな企業に勤めるITな男ですゆえ、ここからは少しITなお話をさせていただければと。
みなさま、「シンギュラリティ」という言葉をご存知でしょうか?
日本語では「技術的特異点」といい、ものすごく簡単に説明するなら「人間の脳の限界を機械が超越する瞬間」のことです。
まあパラダイムシフトみたいなもんですよ。
具体的に言います。
人工知能ってありますよね。
自分で考えることが出来るロボットみたいな。
あれって今は人間が人工知能を作っていますよね。
他に誰が作るねんってくらい当たり前に人間が作っていますね。
この人工知能、なかなか進化のスピードが凄まじく、このままのペースで進化していくとそのうち人類の脳を超える日が来るって言われてるんですね。
そうなったら、人間が人工知能を作るより、人工知能先輩に人工知能後輩を作ってもらった方が良いものが出来るようになるじゃないですか。
じゃあその人工知能後輩がさらに後輩を作ってってやっていくと、ものすごいスピードで技術が進化していくじゃないですか。
じゃあじゃあそのすんごい技術進化のための人間の最後のお仕事って、その最初の人工知能先輩を作ることじゃないですか。
その人工知能先輩が生まれる瞬間こそが、技術的特異点「シンギュラリティ」なのです。
ちなみにこのシンギュラリティ、大体2045年に訪れると予想されています。
ここまで書いてわたくしどや顔が止まりませんが、みなさまはこのお話、どう思われますでしょうか?
私が初めてこの話を聞いた時は、
「まぁ面白いちゃ面白いけど、ちょっと無茶が過ぎませんこと?」
ってな感じでした。
特に、
「このままのペースで進化していくとそのうち人類の脳を超える日が来る~」
↑ここ!ここですここ!
進歩のペースがすごい早いとはいっても、人間が作ってる限り人間を超えるなんてこと無いでしょうよ、とわたくし高を括っておりました。先月までは。そう、先月までは。
そうあれは先月の半ばのことです。
かの有名なマサチューセッツ工科大学から驚きのニュースが発表されました。
それは「人工知能がプログラムした人工知能の性能が、人間がプログラムした人工知能を上回った。」というものでした。
え。
出来てんじゃん。
私が「超理論ぷーくすくす」なんて思っている間に、遠いところの偉いお方たちは成し遂げてしまいました。
シンギュラリティ、始まってます。
それはもう冷やし中華のように、さりげなくしれっと始まっておりました。
わたくしこのニュースを聞いて興奮が止まりませんでした。
脳のデジタル化も、完全なVRの実現も、はたまた人間の不死化でさえも、果てはガン〇ムの実現だって出来ちゃうかもしれない。
あれがSFでこっちが現実でみたいな未来も遠くないかもしれない。
もうただただ、楽しみだなー。と
そんな言葉で締めてよいのかわかりませんが、とてもすごく楽しみです、私。
既知たり得る未知が増えることほどわくわくすることはありません。
まあ何が言いたいのかというと、自分たちが知らないところで世界は進化しているんですね、というお話でした。
また少し、見える景色が変わった気がします。見えない色が増えても、こうして新たに見える色が増えていってくれれば楽しいなと、そう思います。
以上、喜多でした。
長々と失礼いたしました。